土壌汚染対策法とは?

土壌汚染による健康被害を防ぐために、土地所有者などに汚染調査や対策を義務づける法律です。六価クロム、カドミウム、有機リンなどの有害化学物質が高い濃度で工場跡地に残されていたという事例が各地で報告されたことから平成15年に「土壌対策法」施行され、平成22年4月には改正法が施行されています。

調査対象物質として揮発性有機化合物、重金属類、農薬類など25物質が指定されており、これらの物質について、(1)水質汚濁防止法に基づく特定施設の廃止時、(2)3000平方メートル以上の土地の形質変更時、(3)健康被害の恐れがある土地について知事が命令した時、(4)土地の所有者の自主検査の四つのケースで調査が行われます。

汚染が基準以上に確認された場合は、知事の措置命令が出され、汚染土壌の掘削除去や不溶化などの処理が行われることになります。

さらに詳しい内容は環境省のホームページでも確認できます。

■土壌汚染対策法に基づいた土壌調査及びボーリング調査

■土壌ガス採取

■GC/MSなど高感度精密機器分析による早くて正確なデーターのご提供

■重金属分析

■ベンゼン、鉛、TPH、n-Hex抽出物質、BTEXなどの油汚染調査



■土壌ガス調査(有機溶剤汚染の場合)
対象有害物質が有機溶剤の場合、土壌ガス調査を行います。
地表での汚染物質のガス調査から、平面的な範囲「汚染の浸透地点」を調査・特定致します。

■表層土壌調査(重金属類などの場合)
対象物質が重金属類などの場合、表層土壌調査を行います。             
地表での土壌試料を採取・分析し、平面的な範囲「汚染の浸透地点」を調査・特定致します。

■ボーリング調査
汚染の深さ方向の分布を調査します(例えば、深さ5mまで汚染があるなど)。

■汚染の三次元分布
深度別の汚染物質の分析結果から汚染の三次元分布を再現します。

■地下水汚染調査
地下水汚染の有無を判断するため、地下水を分析します。また、広域汚染の有無を調査から解明します。

■地質構造の解明調査
汚染の移動を解明するため、汚染サイト下の地質構造を調査します。




有害物質の主な発生源 土壌汚染対策法に基づく基準値
有害物質
有害物質の主な発生源
第1種特定有害物質
四塩化炭素 溶剤、フロンガス原料、消化剤、洗浄剤、ドライクリーニング洗剤
1,2-ジクロロエタン 塗料、洗浄剤、抽出剤、農薬、有機合成(塩化ビニル中間体)
1,1-ジクロロエチレン 溶剤、合成樹脂、麻酔剤
シス-1,2-ジクロロエチレン 溶剤、合成樹脂、麻酔剤
1,3-ジクロロプロペン 農薬
ジクロロメタン 溶剤、冷媒、洗浄剤、抽出剤、消化剤、麻酔剤、不燃性フィルム溶剤
テトラクロロエチレン 溶剤、洗浄剤、ドライクリーニング洗剤
1,1,1-トリクロロエタン 溶剤、洗浄剤、有機合成(塩化ビニリデン)
1,1,2-トリクロロエタン 溶剤、洗浄剤、有機合成(塩化ビニリデン)冷媒、洗浄剤、香料抽出剤、農薬
トリクロロエチレン 冷媒、洗浄剤、香料抽出剤、農薬
ベンゼン 溶剤、塗料、抽出剤、食品、各種有機合成、燃料(混入)
第2種特定有害物質
カドミウム 半導体、合金、電池、メッキ、塗料、写真薬剤、塩化ビニル安定剤
六価クロム化合物 酸化剤、メッキ、触媒、写真薬剤、魚網塗料、皮なめし、石版印刷
シアン メッキ、触媒、有機合成、蛍光塗料、合金、写真薬剤、医薬品
水銀 電解電極、金銀抽出、水銀灯、計器、医薬品、塗料、農薬、整流器、触媒
セレン 半導体、光電池、メッキ、特殊ガラス、乾式複写機感光体、有機合成
活版印刷、水道管、ガラス、ゴム加硫剤、電池、塗料、農薬、塩化ビニル安定剤
砒素 半導体、農薬、塗料、ガラス(脱色剤)、医薬品
フッ素 半導体、アルミニウム精錬、肥料、ガラス、窯業
硼素(ほう素) 半導体、ガラス、電気絶縁体、石炭灰
第3種特定有害物質
シマジン 除草剤
チラウム 除草剤
チオベンカルブ 殺菌剤、加硫促進剤、医薬品
PCB 熱媒体、電気絶縁体(変圧器、コンデンサ、蛍光灯安定器)複写紙、塗料、合成樹脂
有機りん 除草剤、溶剤、殺菌剤
その他
(亜)硝酸性窒素 肥料、糞尿、生活排水
燃料、潤滑油、アスファルト
ダイオキシン類 焼却灰、農薬(不純物として)
特定有害物質 指定基準 第二溶出量基準
(法第2条) 溶出量基準
地下水基準(mg/l)
(mg/l)
第1種特定有害物質
四塩化炭素 0.002 0.02
1,2-ジクロロエタン 0.004 0.04
1,1-ジクロロエチレン 0.02 0.2
シス-1,2-ジクロロエチレン 0.04 0.4
1,3-ジクロロプロペン 0.002 0.02
ジクロロメタン 0.02 0.2
テトラクロロエチレン 0.01 0.1
1,1,1-トリクロロエタン 1 3
1,1,2-トリクロロエタン 0.006 0.06
トリクロロエチレン 0.03 0.3
ベンゼン 0.01 0.1
第2種特定有害物質
カドミウム 0.01 0.3
六価クロム 0.05 1.5
シアン 不検出 1
水銀 0.0005 0.005
アルキル水銀 不検出 不検出
セレン 0.01 0.3
0.01 0.3
砒素 0.01 0.3
フッ素 0.8 24
硼素 1 30
第3種特定有害物質
シマジン 0.003 0.03
チラウム 0.006 0.06
チオベンカルブ 0.02 0.2
PCB 不検出 0.003
有機りん 不検出 1
※有機リンはパラチオン、メチルパラチオン、メチルジメトン及びEPNに限る。
・(亜)硝酸性窒素:地下水の水質汚濁に関わる環境基準として10mg/L
・油:基準無し。通常は油膜・油臭・N-ヘキサン抽出物質により判断
・ダイオキシン類対策特別措置法に関わる環境基準として 土壌:1000pg-TEQ/g 地下水:1pg-TEQ/L 底質:150pg-TEQ/g

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